小説 【ANGEL SHARE】 第10章-②

 少し気まずい沈黙が続く中で、最初に口を開いたのは美咲ちゃんだった。 「おじ様は何か隠していらっしゃるのかしら」 「その可能性は高いですね」  マスターが事もなげに応え、 「同感です」  と、秋田氏も頷いた。 「きっと桐生氏には事件の真相が見えているのでしょうね。それが何かは分かりませんが…」 「私が心配しておるのは祐子お…
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小説 【ANGEL SHARE】 第10章-①

 丁寧に挨拶を済ませた僕達は、代議士の病室を出た。とりあえず、今回の事件に携わる件に関して了承は得た訳だ。扉の前で待機していた矢部には何故か睨まれたけど…。  まずやるべき事は、代議士の娘である祐子女史の無実の証明。次に、この事件を立件せず曖昧な形で解決する事。 「矛盾してるよなぁ…」  ついつい思ってる事が口に出てしまう。 「…
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小説 【ANGEL SHARE】 第9章

 病室の中は、意外なほど簡素な雰囲気だった。普通の病棟に比べると、部屋の空間が大きく取られているのは当然の事だが、とにかく何もないのだ。白いベッドにテレビ、パイプ椅子が二脚置いてあるくらいで、生活に必要な品物は何一つ存在していなかった。そして、カーテンは朝にも関わらず閉め切られていて、病室特有の薄暗い雰囲気を作り出していた。おそらく、マ…
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ブログ小説【ANGEL SHARE】の主題歌が音楽配信されていますよ。 っていうか、自分のページでUPしただけなんですけどね。 興味のある方は、一度聴いてみて下さーい。 音楽ダウンロード+配信+コミュニティサイト ワッカ 上記サイトをクリック後、アーティスト検索ページに飛んでカタカナで「シュウサク」を検索すると僕…
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小説 【ANGEL SHARE】 第8章

 一般病棟の前を通り過ぎて、ひと際目を引く豪華な外観の特別病棟へ赴く、矢部。僕らは、その背中を追い掛けながら、 「やっぱり政治家ともなると、入院する施設からして違うんだねぇ」 「代議士は特別な人種だからね。修ちゃんも政治家を目指してみたら?」 などと、陰口のように話をしていた。そんな会話が聞こえたのか、 「桐生本人は、一般病…
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小説 【ANGEL SHARE】 第7章

 予想だにしなかった思いがけない展開に、大人しくなっていた男の腕を離した僕は、 「もしかして、本当に代議士は不在なんですか?」 と、尋ねた。 男は、腕を擦りながら、どう対応すれば良いか分からない、といった面持ちで秋田氏を見つめている。 「ちょっ、ちょっとあんた…私は、代議士が不在だなんて一言も…」 「ええ、言ってませ…
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小説 【ANGEL SHARE】 第6章

 思い立ったが吉日なんて言葉もあるが、やはりこれは唐突過ぎると思う。しかし、幾度となくも反対意見を述べようと思いながらも、結局僕は桐生代議士の入院する病院まで来てしまった。何かを進言したところで、マスターが耳を貸す訳もない。そう諦めて、成り行きを見守るしたないのだ。と、言う訳で僕たち3人はそれぞれの思いを胸に連れ立って歩を進めている。 …
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